「むずむず脚症候群 友の会」が発足
日本での潜在患者は推定約300万人
むずむず脚症候群に苦しむ患者たちが、病気の啓蒙や患者間の交流を目的に6月2日、「むずむず脚症候群 友の会」(代表・良永信男氏)を発足した。代表に就任した良永氏も患者のひとり。
むずむず脚症候群は英語で「レストレス・レッグス症候群(RLS)」。「レストレス」は「落ち着きのない」という意味で、この病気になると、文字通り脚に虫がはいまわるようなむずむずとした不快感を生じるのが特徴。その不快感からじっとしていられない。特に夕方から夜にかけて不快感が生じるので、睡眠不足になり、QOLが著しく低下する人も多い。
日本には、推定で約300万人の潜在患者が存在するといわれる。男性よりも女性の発症が多く、比率でいうと1対1.5とされ、20歳未満が27%と低年齢層が多いのも特徴だ。実際、患者の40%は20歳前から症状を自覚していたという米国の報告もある。
この病気になる理由は不明だが、別の病気に伴う二次性のものと特発性のものの二種類がある。二次性では、鉄欠乏性の貧血や、腎不全で人工透析を受けている場合、パーキンソン病、妊娠などが引き金となる。こういった場合は鉄を補充するなど、基礎疾患の治療が第一だ。
一方、正しく診断されにくいのが、突発の場合。睡眠障害専門の医師以外での認知率がまだ低いため、誤診が少なくないのが実態。「友の会」によると、24人の患者のうち11人が病名の診断がくだるまで病院を4カ所以上受診したという報告もある。
子供の場合はADHDと間違われることも
「むずむず脚症候群」と判断するには、2分間に5〜6回程度脚が痙攣するといった自覚症状のほか、睡眠中の筋肉の動きを測る筋電図や脳波検査が手がかりとなる。中でも、判断が難しいとされるのが子供の場合。授業中によく寝る、落ち着きがない、いつも足をぶらぶらさせているといった症状は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)との識別が難しいからだ。
正確に診断されずに「不眠症」といわれ、睡眠導入剤や抗うつ薬を使うとかえって悪化することもある。「友の会」では今後、病気の正しい知識を啓蒙していくほか、患者同士の連携を深めるための会員同士の交流や、医師を交えた勉強会、会報の発行といった活動を予定している。
「むずむず脚症候群 友の会」ホームページ:
http://muzumuzu.org/
(日経ヘルス、羽田光)
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