【日本乳酸菌学会2009年度大会レポート】
ガセリ菌SP株に内臓脂肪低減効果!
雪印乳業とメグミルクがヒト試験で確認
雪印乳業と日本ミルクコミュニティ(メグミルク、東京都新宿区)、九州大学らの研究グループは、日本人の腸内からとった乳酸菌、ラクトバチルス・ガセリSBT2055株(ガセリ菌SP株)の摂取で、内臓脂肪が低減することを臨床試験で確認。7月6〜7日に山梨県甲府市で開かれた日本乳酸菌学会2009年度大会で発表した。
臨床試験は、BMI24.2〜30.7と肥満傾向のある33〜63歳の87人の男女を2群に分け、二重盲検試験で実施。片方の群にはガセリ菌SP株を含むヨーグルトを、もう片方の群にはガセリ菌SP株を含まないヨーグルトを、それぞれ1日2個(1個100g、1日量で200g)、12週間摂取してもらった。食べる時刻やタイミング、回数については被験者の自由とした。
試験の前後で腹部CT撮影を行い、内臓脂肪面積と皮下脂肪面積を導き出したほか、4週ごとに計4回血液検査と尿検査を実施し、体重、BMI、ウエストサイズ、ヒップサイズも同時に測定した。その結果、ガセリ菌SP株を含むヨーグルトを食べた群では、内臓脂肪面積が摂取前と比べて4.6%減、皮下脂肪面積が同3.3%減とどちらも有意に減少。体重、BMI、ウエストサイズ、ヒップサイズは、8週間目で摂取前と比べ有意に減少し、12週間目の試験終了時でも摂取前と比べ、有意に減っていた。
雪印乳業らが行ったこれまでの研究で、口から摂取したガセリ菌SP株は、ヒトの腸内に最大90日と長期にわたって留まり、高い定着性を持つことが確認されている※1。同社は抗肥満作用の作用機序の解明にも積極的に乗り出しており、これまでに、ラットにガセリ菌SP株を摂取させると脂肪細胞の肥大化が抑えられたり※2、食べた脂肪分の体内への吸収が抑制される可能性がある※3ことなどを突き止めている。なお、ガセリ菌SP株を使ったヨーグルトはメグミルクが「メタボフリーヨーグルト」として販売している。
(日経ヘルス、蓬莱明子)
※1 Journal of Applied Microbiology,Mar,90,343-52,2001
※2 British Journal of Nutrition,99,1013-17,2008
※3 British Journal of Nutrition, Mar,101(5),716-24,2009
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